看護師転職のオススメ! 時期は何月? 入職何年目?

転職に最適何年目何月 キャリアアップ

看護師の転職は4月がベスト?

新卒採用での看護師が入職する4月は、転職者にとってもベストなタイミング。文化放送ナースナビ会員に実施した転職意識調査においても、4割以上が転職先で働き始めたのは4月と回答しています。

4月は転職者の入職者や診療科の異動者も多いため、研修やトレーニングも職場で実施され、仕事に馴染みやすい時期といえます。新人研修に参加できれば、看護技術などのおさらいができますし、この時期は研修回数も多いため、ブランクナースにとっても丁度いい時期です。ただ、ベテランナースにとっては、研修によっては既知の勉強内容となり、物足りなさを感じるケースも。人の動きが多い時期なので人間関係が構築しやすい点はメリットとなります。

5月は4月入社の新卒採用を終えたばかりで求人数は少なめ。採用担当者は新人研修で多忙となります。またゴールデンウイークがあるため、先方の反応も遅れがちです。

その後6月は新人研修も一区切りつき、4月に続き2番目に転職が多い時期となります。条件にあった求人があれば転職にはいいい時期といえるので、5月は準備期間とし、転職準備を行うのも手です。6月は夏季賞与支給の時期でもあるので、賞与を受け取った後に転職したい場合は、入職日については注意しましょう。

看護師は4年目からの転職がベスト?

現在の時代、新卒で入職した病院で退職まで勤め上げる看護師は少数派。実際に転職にいたらずとも転職活動をする看護師がほとんどです。経験値がない状態での転職はあらゆる面で不利になりますが、では何年目の転職がいいのでしょうか?

入職後に転職を意識しはじめるのは1年~3年目が最も多く、46%の会員がこの時期に転職を考え始めていることがわかります。この間は、「看護師に適性がない」「人間関係がきつい」「仕事が忙しすぎて休みが取れない」「給与が安い」等、年次と環境でさまざまな悩みが噴出する時期です。

しかし、ここで転職するのは得策ではありません。病院の規模や業務内容により経験値は異なりますが、看護師の転職は、新卒で入職した病院で3年以上の経験が求められるケースが多いのです。理由としては、業務が一通りできるだけでなく、リーダー業務や新人の指導なども経験し、病棟看護師として、即戦力の面での活躍が期待できるからです。

そしてこれは看護師に限らずですが、最初の職場での勤務年数が長いということは、頑張り抜く忍耐力やコツコツ積みあげる根気があると評価されるからです。同じ環境で継続して勤務することで、看護の学びが深まりますし、自分のやりたい看護が明確になり、採用後のミスマッチが起こりにくく、求人の選択肢も格段に増えます。

もし辞めたい気持ちを抱えているのであれば、「看護師としてこの先どんなキャリアを思い描いているのか?」をまずは考えてみましょう。3年のヤマを越えないで転職活動を始めると、採用担当側に「採用してもすぐにやめるのでは?」と受け取られ、マイナスイメージとなります。辞めたい気持ちが湧きあがったときには、一度立ち止まって考えてみることも大切です。

下記に「4年目以降で転職するメリット」についてまとめました。丸3年以上の勤務経験があると、このようなメリットを享受できます。

4年目以降で転職するメリット

求人件数が多い!
新卒入職後丸3年を経過してからの転職は、「実務経験3年以上」などの条件を設けている案件に応募できるので、求人の選択肢が格段に増えます。「石の上にも3年」といいますが、ここがターニングポイントなのですね。

・看護技術や臨床面で即戦力として評価してもらえる!
勤続年数が3年以上ある看護師は、不測の事態やトラブルにも冷静に対処でき、経験を活かして活躍できる即戦力の人材と評価されますので、転職市場では選考で有利になりやすいです。

給与や退職金等お金の面で有利!
丸3年の勤務を経過してから退職した看護師は、転職の際にリーダーのポジションを打診されたり、入職後の昇進等が期待されたりすることもあり、その後の給与や待遇面でのアップも期待できます。また、「退職金の支給は3年以上」という規定がある病院も多く、「3年」という一つのヤマを越えることで、金銭面でのメリットも享受できます。

・プリセプター経験が評価対象に!
プリセプター業務の経験は、教える技術が身につくと同時に自分自身のスキルアップにもつながります。4年目移行にリーダー業務にチャレンジできる条件を満たす条件にもつながりますので、ここまでは頑張れるのが理想ではあります。

3年以内の若手看護師に適した転職先もある!

とはいえ、3年以内に転職したい明確な理由がある場合はその限りではありません。「転職を考えてきっかけ」に対するアンケートでは、実際に活動して転職した人と、活動をしたが転職しなかった人を比較すると、「他分野・他領域への関心」や「スキルアップ・キャリアアップ」に関する原因を抱えている場合は、最終的に転職しています。一方、労働条件や環境・働き方への不満については、結果として転職せずにとどまっていることがわかります。待遇面の改善がなされない、また、結婚や妊娠・出産などのライフイベントで働き方を見直したい場合など、現在の病院では解決できない不満を抱えている場合には、デメリットだけに目を向けず、3年以内で転職を検討してみましょう。

小規模な診療所やクリニックであれば、2~3年目の看護師でも転職可能です。美容や不妊治療のような専門分野では、転職後に新たに学ぶことが多いため、年齢の若さがむしろ有利に働くケースもあります。夜勤がなく、残業も少なめで休みがとりやすいため、急性期病院以外で働きたい人にも向いています。診療科目や患者数、患者の年齢層にもよりますが、採血や点滴は必要な手技となる場合が多いです。特に若手の看護師にオススメの転職先は下記にまとめてみました。

3年以内のオススメ転職先

  • 小規模病院 
  • 診療所・クリニック(美容・不妊治療・透析など専門性があるもの)
  • 療養型病院・療養施設 
  • 介護施設
  • 訪問看護
  • 専門病院(精神科等)
  • 保育園

ただし、将来的に急性期病院に戻る場合はクリニックの経験はプラスに働かないこともあり、その後の病院選びでは転職のハードルは少し高くなるかもしれません。再度規模の大きい病院での勤務をする可能性があれば、クリニックではなく、労働条件や待遇改善の条件が一致する、病院の外来勤務を検討してみるのも一つの考え方です。体力や精神力的に、無理のない範囲で、自分の経験をキャリアに活かせる施設で働くことをオススメします。

看護師の転職活動期間は早ければ1ヵ月?

看護師の転職活動期間は、比較的短い傾向にあり、早ければ1ヵ月以内に内定が出ます。会員アンケートにおいても41.2%がわずか1ヶ月で転職活動を終えています。多職種は3ヶ月が平均となるなか看護師の転職がスピーディなのは、面接がほぼ1回であることが理由になります。書類選考と面接を合わせて1週間~10日程度の期間で終了します。ただ、新規オープンや条件の良い人気の病院などは応募が殺到する傾向にあるため、選考に時間がかかるケースもあります。

時間を有効活用するためにも複数の求人に応募しておくのが安心です。内定が出てから入職までの期間は病院やクリニック等によって異なりますが、新規オープンで日程が決まっている場合や人材不足ですぐにでも働いてほしいという場合は、入職に地を延長するのが難しいケースもあります。内定が決まりそうなタイミングで、現在の職場に退職の意思を伝えた上で、正式に内定が出てから実際に退職交渉をし、1ヶ月の引き継ぎ期間を経て退職するのが理想的です。

転職活動は在職中からがいいの?

在職中から転職活動を始める一番のメリットは、自分の希望する転職先をゆっくり選べることです。一旦退職してしまいブランク期間が発生してしまうと、「〇月頃から働きたい」と日程を優先にしてしまったり、活動期間が長引き、仕事をしていない罪悪感などから、心理的に気持ちが焦ってしまいます。精神的に落ち着いて転職活動ができるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。

また、職歴にブランクを作らずに済むことは活動上、大きな利点になり、応募先に好感をもってもらえます。明確な理由なくブランク期間が長い場合は、「退職してからの空白の期間はどれくらいなのか」「その期間どう過ごしていたのか」「なぜ休んでいたのか」等、理由によっては応募先の印象がマイナスになってしまうかもしれません。 その他、在職中に転職を行うことで給与が途切れることなく支給されるだけでなく、健康保険や雇用保険・年金等の手続きが不要になります。

在職中に活動するメリット

  • 自分の希望する転職先をゆっくり選べる
  • 応募先に好印象
  • 年金・健康保険・雇用保険等の手続きが不要

いい案件があれば転職したい場合は?

「転職するかわからないけどいい案件があれば…」と考えている方は多いと思います。現在抱えている問題や悩みが解決できればそのまま今の病院で働きたい、いつかは転職するかもしれないけれど、自分にあったタイミングわからない…等です。そのような場合は、まずは転職サイトや人材紹介サイトに登録しておくことが大切です。自分にとっての転職活動に適したタイミングがいつなのか、看護業界に特化したプロのアドバイザーに相談してみましょう。適した時期をアドバイスするだけでなく、条件に合った求人をいくつかピックアップし、条件の交渉、日程調整など入職まで丁寧に対応してくれるので安心して転職活動を進めることができます。 

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  • 調査概要
  • 調査名:「文化放送ナースナビ人材バンク看護師転職意識調査(2021年)」
  • 調査対象:文化放送ナースナビ既卒会員
  • 調査期間:開始:2021/3/24~終了:2021/6/21
  • 調査方法:WEBアンケート
  • 有効回答数:256件
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